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前田:
よくそう言われます(笑)。海外遠征の時は長期間日本を離れることもありますし、A代表チームだけでなく、育成年代の強化チーム全般のトレーナー業務も管理しなければなりません。そう考えると確かにハードですけど、それでもクラブチームに所属していた時よりも時間に余裕があるんですよ。代表トレーナーは代表の活動期間中だけですから。
前田:
はい。週に1回の非常勤ですが、国立スポーツ科学センターのリハビリテーション室で他競技のトップアスリートのケアを行っています。例えば、リハビリ選手に対して患部周辺や患部外を手技療法でケアしたり、私の知っている事をアドバイスしたり……。サッカー選手だけでなく、ラグビーや柔道など、様々な競技で活躍するトップアスリートやJISSリハ室のスタッフと接していると、とても良い刺激になります。また最先端のスポーツ科学に関する情報を得ることも出来ますから、代表チームのトレーナーとして活動する上でも非常にプラスになっています。
前田:
実はどこまでがオンで、どこからがオフなのか自分でもよく分からないんです(笑)。代表チームが活動していない時でも、常に選手の状態を把握して、監督に報告しなければならないので、週末は代表選手が出場しているゲームをテレビやインターネット、実際にスタジアムに行ってチェックして、途中交代などがあれば所属チームに連絡をして選手のコンディション状態の把握に努めています。週一回は協会で代表チームのミーティングがありますし……。
前田:
はい。それはもう、大好きです。まさに天職だと思っています(笑)。小学校・中学校・高校と野球をしていて、夢はプロ野球選手だったんです。体を壊して選手になることは諦めましたが、どうしてもスポーツの世界から離れたくなかったのでトレーナーという仕事を選びました。私がこの世界に飛び込んだ頃は、トレーナーという職業は社会的に認知されていなかったので当初は周囲から反対されましたが、今ではこの道に進んでよかったと心から思っています。
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