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スペシャルインタビュー

第三回:公益財団法人日本サッカー協会 アスレティックトレーナー:早川直樹さん

代表チームの仕事で一番大切なこと?監督の考えを代表チームのコンセプトに変換して選手たちへ伝えることかな。
PROFILE

●早川直樹(はやかわ・なおき)

1963年生まれ。ガンバ大阪、ジェフ千葉のトレーナーを経て、1999年から公益財団法人日本サッカー協会・チーフアスレティックトレーナーに就任。
公益財団法人日本サッカー協会

クラブチームのやり方を尊重しつつ、日本代表チームのスタイルを貫く。

★日本サッカー協会で、どのような仕事をされているのですか?

早川:

ワールドカップの出場を目指すA代表チームを中心に、23歳以下のチーム、20歳以下のチーム、17歳以下のチームなど、いくつかの強化チームのトレーナー業務を統括しています。

★すべての試合に帯同するんですか?

早川:

現在は、A代表だけです。

★といいますと?

早川:

日本サッカー協会のトレーナーに就任した1999年当時は、A代表チームだけでなく、とにかく時間が許す限り様々なチームの活動に参加しました。そうしたら1年間の外泊が200日以上になってしまい(笑)。さすがにそれでは体が持ちませんから、2001年以降はA代表を中心に年に数回、その他の代表チームに帯同するようにしています。

★楽になりましたか?

早川:

はい。おかげで年間外泊日数は150日ほどになりました(笑)。

★A代表チームはJリーグのトップ選手の集まりですよね。
 代表チームとクラブチームで方針の違いはないんですか?

早川:

もちろん、あります。代表チームと似たスタイルを持ったチームもあれば、そうでないチームもあります。
例えば、メディカル(トレーナー)ルームの運営や管理について。代表チームでは、メディカル用品は全てメディカルスタッフが管理しています。例えばテーピングでも、選手が勝手に持ち出すことはありません。ドクターやトレーナーが、選手がテーピングを使用する目的を知らなければ適切なケアができないと考えているからです。
しかしクラブチームのなかには、選手に一任しているところもあります。細かいことですが、どうしても違いは出てきます。クラブや選手個人の考え方を尊重しつつ、代表チームのコンセプトや方針を理解してもらうように心掛けています。

●日本サッカー協会

JFAハウスの地下に、2002年FIFAワールドカップ(日韓大会)の開催を記念して設立された「日本サッカーミュージアム」があります。
当時の映像資料や記念品、ユニフォームなどが展示されています。ここで再現されているドレッシングルームは、早川さんが監修・演出したもの。
ほとんど "そのまんま" だそうです。


【場所】東京都文京区サッカー通り(本郷3-10-15)JFAハウス
●URL http://www.jfa.or.jp/
●営業時間 火曜日〜金曜日(13:00〜18:00)
土日祝日・特別営業期間(10:00〜19:00)
●入場料 大人 500円、小中学生 300円、幼児は無料



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