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スペシャルインタビュー

第二回:独立行政法人日本スポーツ復興センター 国立スポーツ科学センター スポーツ医学研究部 アスレティックトレーナー / 理学療法士:松田直樹さん

日本人に必要なもの?体幹バランスと体の使い方かな。土台を鍛えれば、結果はついてくる。
PROFILE

●松田直樹(まつだ・なおき)

1963年北海道生まれ。アスレティックトレーナー、理学療法士。
[所属]
国立スポーツ科学センター
[経歴]
日本サッカー協会U15-17日本代表トレーナー、アイスホッケー女子日本代表トレーナー、アテネ五輪日本選手団トレーナー

トップアスリートのやる気を引き出すために、トレーナーには広範な専門知識が要求されます。

★国立スポーツ科学センターって、何をする所なんですか?

松田:

ひと言でいうと、世界で活躍できる日本人選手を養成する組織です。オリンピックや世界大会で頂点を目指す国内トップアスリートを強くするために、必要な身体機能や選手達の能力などを科学的に分析し、科学的・医学的根拠に基づいたトレーニングやケアを行っています。

★具体的に、どのような仕事をしているのですか?

松田:

私が在籍しているスポーツ医学研究部は、彼らがケガをしたとき、どうすれば最短ルートで復帰できるか、ケガを予防するためにどのようなトレーニングが必要なのか、勝つために必要なトレーニングは何かといったことを研究し、実行する部門です。
大まかにいうと、私の仕事は選手のパフォーマンスを上げるトレーニングと、ケガをした選手のリハビリテーションになります。

★選手たちにとっては、とても辛いことですよね。

松田:

ここのコンセプトは「世界で勝つ」ことですから、どんなに科学が進んでも、楽して勝つことはできません。いかに選手たちに目的意識を持たせ、メニューの必要性を自覚させ、やる気を持って取り組んでもらうかがカギになります。
彼らのやる気を引き出すために、我々トレーナーには広範な専門知識が要求されます。
トレーニングに関する知識はもちろん、医学的な知識やコーチングに関する知識がなければ、結果に結びつくメニューを作ることはできません。 意思の疎通をはかるという面で、コミュニケーション能力も必須ですね。

●国立スポーツ科学センターはこんなところ

国立スポーツ科学センタークリニックのリハビリに来るのは、ケガのリハビリに来る人と、コンディショニングのためのトレーニングをしに来る人が半々くらい。選手たちは、自分の体を知っている人がリハビリからトレーニングまでトータルに面倒を見てくれるので安心感があるのではないかと思います。


施設内にレストランがあるんですが、栄養バランスがよくて、とても美味しいんですよ。強くなる基本は、トレーニングを実際に行うことと栄養をとって休養すること。トレーニングの現場で科学的に分析された食事をすぐにとれることは、選手達の強化に対して非常に役にたつと思います。

【場所】東京都北区西が丘3-15-1(西が丘サッカー場)
http://www.jpnsport.go.jp/jiss/



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