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松田:
11年です。脳に重い障害を持った人や、認知的な問題を抱えた人など、言葉でコミュニケーションを取りにくい人たちにリハビリテーションをした経験は、今の仕事でとても役に立っています。
松田:
高校時代、インターハイに"何とか出られた"レベルです。記録は伸びませんでしたけど、その分、人間として成長させてもらいましたね。
いろいろなアドバイスをしてくれるコーチやトレーナーが側にいたので、自然とスポーツ医学や人間の身体に興味を持つようになって、この道に進んだ気がします。
松田:
センター内の宿泊施設に泊まり込む選手の場合、だいたい9時30分〜10時頃に私のところにやって来ます。その時に、「とりあえずコレをやっておいて」というファジーな対応をすると彼らのモチベーションは下がりますから、前夜に翌日のトレーニングのシナリオを作成しておきます。
その日の体調を参考に、明日の体の状態を予測して、選手別に午前と午後のシナリオを考えます。そして朝一番に選手のコンディションをチェックして、シナリオを微調整して、双方納得したうえで、その日のトレーニングやリハビリテーションを開始します。
1カ月後に選手があるべき姿をイメージして、1週間のスパンの中で何をやるべきなのか、そのために今日は何をすべきなのか、というようにロジカルなシナリオを組めば、選手たちに自覚が生まれ、はっきりとした目的意識を持つことができるので、辛いトレーニングであっても頑張り抜いてくれるんです。
松田:
朝9時頃にセンターに入って、帰るのが深夜になることも多いので、楽な仕事ではありませんが、目標を明確に持っているアスリートが相手ですから、長時間にならざるを得ませんね。
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