木暮:
スペインでプレーしていたとき、身体が大きい外国の選手と互角に渡り合うためにはどうすればいいかといったことを常に考え、いろいろ工夫をしながらプレーしてきました。そうした経験を重ねるうちに視野が広がって、いつかは指導者になってフットサル界に貢献したいという気持ちが芽生えていました。自分の中でそういうイメージを持っていたので、U23選抜チームの監督就任の話を頂いたとき、すんなり受け入れることができました。
木暮:
U23選抜チームのミッションは、将来の日本代表選手の育成です。サッカー界では、U-15から日本代表選手としての心構えなどを学びながら、A代表へと進んで行きます。しかしフットサル界にはそういう仕組みがなかったので、自分たちはそういう面で大変苦労しました。ですから若い選手たちにはテクニックを教えるだけでなく、日の丸をつけて戦うことの重みや責任感などもしっかりと伝えていくつもりです。そして1人でも多くの選手を代表チームに送り込みたいですね。
木暮:
プロ選手になると、生活がドラスティックに変わります。テーピングやシューズ、ウェアなども企業がサポートしてくれるようになります。クラブによっては練習着も洗濯してもらえる所もあります。それは非常に有り難いことだし、モチベーションにもつながるんですけど、それが当たり前のことだと思ってはいけないと思うんです。そういうことをすべてサポートしてもらえるようになったとしても、感謝の気持ちを忘れずに、ピッチの外でも1人の人間として評価されるようなアスリートになってほしいですね。
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